眠りにつくには、脳と体が「安全でリラックスできる」と感じることが大切です。静かすぎる部屋では、冷蔵庫の動作音や外を通る車の音など、小さな変化が際立ち、かえって眠りを妨げることがあります。穏やかな環境音を一定の音量で流しておくと、こうした突発的な音がやわらぎ、心が落ち着きやすくなります。研究では、連続的な音で入眠までの時間が短くなったという報告(Messineo et al., 2017)がある一方、系統的レビューは証拠の質がまだ十分でないとも指摘しています(Riedy et al., 2021)。効果には個人差があるため、合うかどうかは実際に試して判断するのがおすすめです。これは日中の集中と同じ「マスキング効果」で、詳しくは
環境音で集中力を高める方法 でも解説しています。
Messineo, L., Taranto-Montemurro, L., Sands, S. A., Oliveira Marques, M. D., Azarbarzin, A., & Wellman, A. (2017). Broadband sound administration improves sleep onset latency in healthy subjects in a model of transient insomnia. Frontiers in Neurology, 8, 718. doi:10.3389/fneur.2017.00718
Riedy, S. M., Smith, M. G., Rocha, S., & Basner, M. (2021). Noise as a sleep aid: A systematic review. Sleep Medicine Reviews, 55, 101385. doi:10.1016/j.smrv.2020.101385